当時28歳の私には5歳になる息子がいました。
夫の急な転勤で、見知らぬ土地への初めての引っ越しでした。
郊外の住宅地の中に違和感を感じる程の立派なマンション(20階建て)が建っていて、その15階に会社で用意してくれた部屋があったんです。
『ここなの?凄く素敵な所ね!』
『だろう!急な話だったから会社も気を使ってくれたんだろう』
『マンションの直ぐ横に大きな公園、それに近くにも買い物が出来る大型スーパーもあって便利な所ね』
『通う幼稚園もここから歩いて直ぐらしいよ』
『そうなんだ・・・最高ね』
普通に借りれば、月に数十万はすると思われましたが、私達は会社が負担してくれるので、数万円で住む事が出来たんです。
数日後、部屋の片付けも落ち着き夫も会社に出掛けたので、息子と近くの公園に散歩をしに行ったんです。
すると砂場で遊ぶ子供達の直ぐ近くのベンチにお母さんと思われる人達が数名、話をしていました。
”公園デビュか・・・ちょっと気が引けるなぁ~・・・でも初めが肝心って言うし・・・”
そう思っていると息子が”ママちょっと僕も遊んで来ていい?”と言われ、”ん~”と返事をしました。
数人のママ達が私に気づきチラチラ見て来たので、私は意を決し話しかける事にしたんです。
『こんにちは・・・』
『あら・・・初めて見るけど・・・』
『先週引っ越してきたばかりなんです』
『そうなの!お子さん?』
『え~』
『1人?何才なの?』
『5才なんです』
『あら!家と一緒ね・・・幼稚園は?』
『え~近くの○○幼稚園に来週から行く予定なんです』
『本当!じゃ私達と一緒ね・・・』
話をすれば、みんな感じの良い人達で、ちょっとホッとしました。
6人居たママさん達は32歳から37歳と皆さん年上で、その中でも一番上と思われるママさんが仕切っている感じで、元ヤンキーと言った雰囲気が漂っていました。
翌日も公園にはママさん達が集まっていて、私も仲間に入れて貰らい地元の情報や幼稚園の事を色々教えて貰ったんです。
ママ友は重要で、仲が悪くなると子供にまで影響を及ぼす事も知っていましたし、何より見知らぬ土地で話す人が居ないのは心細かったんです。
少なくとも、ママさん達と話をしていると地元に馴染んで行くような気がして安心感がありました。
そんなある日、リーダー各のママさん(佳美さん)が家でお茶でもしながらお話しましょうと誘われ、私は彼女の家にお邪魔する事になったんです。
彼女が向かった先は、私と同じマンションで13階だったんです。
『いつ来ても眺めが良くて良いわね』
『毎日見ると飽きるもんよ』
『贅沢なんだから・・・私なんか5階でしょ、眺めって行っても家の屋根ばかりで・・・』
『マンションは眺めが良いから良いわよ。持家は2階よ』
『持家こそ贅沢よね』
『持家と言っても猫の額程の庭だけど・・・』
『ねぇ、持田さんは何処に住んでいるの?』
『え・・・このマンションです』
『あら・・・そうなの?何階?』
『・・・15階です』
『・・・そうなの・・・15階は高かったでしょ・・・』
『はぁ・・・会社で負担してくれてるので・・・』
『あら、良いわね』
何となくですが、この時から佳美さんの態度が変わった様に思うんです。
翌日から、私が公園にいるママさん達の所に向かうと、素っ気ない態度で、やがて彼女達が帰ってしまい1人淋しくベンチに座る日々。
息子も砂場で友達と遊び始めると”帰るわよ”とママさん達が子供達を連れ帰ってしまいます。
他のママさん達も何かを察したのか?私とは関わろうとしません。
”イジメられてるの私”そう思い夫に相談しようと思いましたが、夫も仕事が忙しいらしく毎日帰りは深夜、休日も会社に出る事も多く、とても相談なんて出来ません。
そんな時でした。公園の奥にある池のベンチに座っていると、1人のママさんが近寄って来て話しかけてくれたんです。
彼女も辺りを気にしながら、”佳美さんとは上手く付き合った方がいいわよ”と言うんです。
少しですが彼女と話をすると、やはり佳美さんがこの辺のママ友のリーダーで、今までも彼女に逆らって虐められた結果、ここを出て行った人が居ると言うんです。
彼女の話ではマンションの15階以上は金額も高く、佳美さん達も見栄から無理して13階の部屋を購入したと言います。
それが私の様な幼妻が、もっと上の階で、しかも安く借りている事に嫉妬しているんだと言うんです。
彼女から持田さんとは関わらない様にと言われているとも言っていました。
私は彼女の部屋に行き、部屋の件に関して謝ろうと思ったんです。
リビングに案内され話をすると
『そんな事気にしてないわよ・・・』
『そうなんですか?』
『当たり前でしょ』
以前の佳美さんの口調に安心していると
『ねぇ!これ着ない?私もうこんなの着る年じゃないし・・・良かったら貰って?』
『良いんですか?』
『サイズ合うかしら・・・着て見せて』
彼女に言われ、着てみると首元が大きく開き谷間が大きく露出するし、ミニスカートで太腿が半分位出てしまいます。
『ちょっと肌の露出が多い様な・・・』
『何言ってるの、まだ若いんだからこれ位大丈夫だって』
『そうですか?』
それから、彼女に貰った服を着ないと”あら!今日は着てくれないのね”と言われ無視されるので、彼女から貰った服を着る様になったんです。
そうする事で、公園でも仲間に入れて貰え子供も仲間外れになる事が無くなりました。
しかし、佳美さんから貰った服装で公園のベンチに座っていると、男性の視線を感じるんです。
膝上20cmのスカートですから座ると更に太腿が露出し、前から見れば太腿の間からパンティが見えていると思われます。
しかも胸元が大きく開いたシャツは、肩や袖は大丈夫だったんですが、胸が大きめな私はボタンがはち切れんばかりに引き伸ばされているんです。
生地も薄く、ブラも透けています。
正直恥ずかしくて逃げ出したい気持ちでしたが、帰れば佳美さん達に相手にされなくなってしまいます。
そう思うと、ただ我慢するしかなかったんです。
そんなある日、佳美さんの家で数人のママ友とお茶をしていると”そうだ!持田さんスタイルいいから”と言いだし、佳美さんが奥から袋を持って来て”これ着て見て”と手渡されたんです。
中を見るとビキニが入っていました。
『持田さん若いしスタイル良いから・・・着て見て』
『はぁ・・・』
脱衣場で着替えると、凄く生地が小さく胸は半分も隠れません。陰部の布も小さいし後ろはTバックです。
『ちょっとこれは着れないわ・・・』
『そうかしら・・・大丈夫よね』
そう言うと他のママさんも来て
『わ~、凄いエッチなビキニね・・・でも、お似合いよ!男達がワンサカ寄って来るわね』
『以前、夫が貰った物なんだけど、30過ぎてこれは着れないでしょ・・・持田さん若いからいいわねぇ』
『20代だなんて羨ましいわ・・・』
『折角だし、今度プールにでも行きましょうよ』
そう言って、佳美さんが私の手を取ると”お茶の続きしましょう”と言い出したんです。
ビキニ姿のまま私はソファーに座らせられ、みんなにジロジロ見られていました。
『本当にスタイル良いのね!羨ましいわ』
『胸幾つ?Eカップはあるでしょ・・・良いなぁ』
『ちょっと毛が食み出してるから・・・剃ったら・・・』
『そうね!これじゃダラしない感じね』
彼女達に押さえつけられ、私は強制的に陰部の毛を処理されたんです。
そして数日後の土曜日に、ママさん達と子供でプールに出掛ける計画になりました。
もちろん私は、このビキニを着用する事を命じられました。